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設計・配布・運用まで Terraform モジュールの全体像を一望できるハブ記事
module ブロックの source は、モジュール取得元を決める唯一の情報源。書式を正しく使い分けないと初期化・更新・固定が破綻します。
本稿は registry / git / local の3形態に絞り、実務の落とし穴と Associate 試験での頻出ポイントに集中します。
module ブロックの source 引数は、Terraform がモジュールをどこから取得するかを決めるアドレスです。代表的な形式は「registry(公開/私有)」「git」「local(相対/絶対パス)」です。terraform init が source を解決し、.terraform/modules 配下に取得・キャッシュします(local は取得せず参照)。
version 引数でモジュールのバージョン制約を指定できるのは registry ソースのみです。git は ?ref= でタグ・ブランチ・コミットを固定、local はリポジトリ管理やリリース手順で固定を担保します。Associate 試験では「どの形式で何を固定できるか」を正確に区別できることが重要です。
モジュール source 解決の流れ(概念図)
公開 Terraform Registry または Terraform Cloud/Enterprise の私有レジストリから取得します。書式は「<ホスト名省略可>/<名前空間>/<モジュール名>/<プロバイダ>」。ホスト名を省略すると registry.terraform.io が既定になります。私有レジストリは app.terraform.io などのホスト名を先頭に付けます。
version 引数で SemVer の制約(~>, >=, = など)が指定できます。terraform init -upgrade で制約範囲内の最新へ更新、無指定の init では既存キャッシュを尊重します。認証は terraform login によるトークン管理が基本です。
Git リポジトリから取得します。書式は git:: を接頭につけ、HTTPS/SSH いずれも利用可能です。リポジトリ内のサブディレクトリは //path/to/module を末尾に付け、バージョン固定は ?ref=tag|branch|sha で行います。
認証は HTTPS の個人アクセストークンや、SSH のデプロイキー/エージェントを用意します。CI では資格情報を URL に直書きせず、環境変数や認証エージェントを使うのが実務の基本です。
同一リポジトリ内や手元に存在するモジュールを相対/絶対パスで参照します。取得処理はなく、そのまま参照します。相対パスは root module からの相対で解決されます。
変更が即時に反映される一方、バージョン固定の概念はなく、ブランチ運用やリリース工程で再現性を担保します。複数リポジトリ間での再利用には向かないため、その場合は git または registry 化を検討します。
選択の基準は、再現性の担保と配布容易性です。チームや組織内での安定配布は registry、開発フェーズや内部共有は git、単体リポジトリ内の素早い反復は local が適します。
| ソース形式 | 書式例 | バージョン固定 | サブディレクトリ指定 |
|---|---|---|---|
| Registry(公開/私有) | hashicorp/consul/aws, app.terraform.io/acme/network/aws | version = "~> 1.2" 等の SemVer 制約 | 不要(モジュールは単位で配布) |
| Git | git::https://github.com/acme/infra.git//modules/vpc?ref=v1.2.0 | ?ref= タグ/ブランチ/コミット | //path/to/module を末尾に付与 |
| Local パス | ./modules/network, ../shared/vpc | 不可(リポジトリ運用で担保) | パスで到達(特別な記法なし) |
頻出ポイントは「version が使えるのは registry だけ」「git でサブディレクトリは //、固定は ?ref=」「local は取得せず直接参照」の3本柱です。init と -upgrade の意味、ref 未指定のリスク、私有レジストリのホスト名プレフィックスも押さえましょう。
下記は3形式の最小例です。書式と固定方法の違いを比較してください。
3形式の module source 最小例
module "net_registry" {
source = "app.terraform.io/acme/network/aws"
version = "~> 1.2"
cidr = "10.0.0.0/16"
}
module "net_git" {
source = "git::https://github.com/acme/infra-mods.git//modules/network?ref=v1.2.3"
cidr = "10.1.0.0/16"
}
module "net_local" {
source = "./modules/network"
cidr = "10.2.0.0/16"
}Associate
問題 1
Git リポジトリ内の modules/network サブディレクトリを、タグ v1.2.3 で固定して参照する正しい書式はどれか。
正解: A
Git ソースは git:: 接頭が必要で、サブディレクトリは //path、固定は ?ref=tag|branch|sha で行います。version 引数は registry 専用です。#tag はサポートされません。
git や local で version 引数は使えますか?
使えません。version は registry ソース専用です。git は ?ref= でタグ・ブランチ・コミットを固定し、local はリポジトリやリリース手順で再現性を担保します。
Terraform Cloud の私有レジストリ上のモジュールはどう参照しますか?
source にホスト名を含めて、例: app.terraform.io/<organization>/<name>/<provider> とします。初回は terraform login で CLI トークンを取得し、init 時の認証に用います。
CI で私有 Git のモジュールへ安全にアクセスするには?
SSH のデプロイキー(読み取り専用)や、HTTPS の個人アクセストークンを環境変数や認証エージェントで注入します。URL へ資格情報を直書きしないこと、ref で固定して再現性を担保することが実務上の基本です。
NicheeLab編集部
データエンジニアリング・クラウド資格の専門家。Databricks・Snowflake等の認定資格を保有し、実務経験に基づいた問題作成・解説を行っています。NicheeLab運営。
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