既存ソフトウェアライセンスの持ち込みと消費量の追跡
ある企業は、コア数やソケット数で上限が定められた商用ソフトウェアのライセンスを大量に保有しています。AWS 移行後もこの資産を活用したい一方、割り当て上限の超過による監査時の指摘は避けたいと考えています。この要件を満たすアプローチはどれですか。
解説を読む(正解: A)
商用ソフトウェアのライセンスには、コア数、ソケット数、物理ホスト単位といった条件が付くことが多く、クラウドへ移行する際は「既存ライセンスを持ち込む (BYOL: Bring Your Own License)」か「ライセンス込みのインスタンス料金を支払う」かを選択します。すでに大量のライセンス資産を保有している企業にとって BYOL は投資を無駄にしない有効な戦略ですが、割り当て上限の超過はライセンス違反や監査時の追徴につながるため、消費量の可視化が不可欠です。
AWS License Manager は、vCPU、コア数、ソケット数、インスタンス数といった条件をライセンスルールとして定義し、EC2 インスタンスの起動時に消費量をカウントして上限超過を防止または警告できるサービスです。BYOL と License Manager を組み合わせる A が、既存ライセンスを活かしつつ順守状況を追跡したいという要件を満たします。
B は誤りで、保有済みのライセンスを AWS Marketplace で第三者へ再販することはできず、ライセンス込みへの一本化は既存資産を無駄にします。C も誤りで、AWS Config は構成変更の記録と準拠性評価を行うサービスであり、ライセンスキーの暗号化やライセンスの自動購入は行いません。D も誤りで、Patch Manager は OS やアプリケーションへのパッチ適用を自動化するサービスであり、ライセンス消費量の追跡や証跡の役割は果たしません。
既存ソフトウェアライセンスの持ち込みと消費管理
購入済みの商用ミドルウェアのライセンス (物理コア数に紐づく契約) を Amazon EC2 でも継続利用したい企業が、コア数やソケット数に基づく消費ルールを定義し、上限を超えるインスタンス起動を制御しつつ消費状況を追跡したいと考えています。最も適したサービスはどれですか。
解説を読む(正解: B)
商用ソフトウェアの多くは vCPU 数、物理コア数、ソケット数、ホスト単位などでライセンス条件が規定されており、誰でも自由にインスタンスを起動できるクラウド環境では、意図せず契約条件を超過して監査で指摘されるリスクがあります。AWS License Manager は、BYOL (Bring Your Own License) を含むソフトウェアライセンスを一元管理するためのサービスで、vCPU・コア・ソケット・インスタンス数といった単位でライセンスルール (ライセンス設定) を定義し、上限を超えるインスタンスの起動をブロックまたは警告し、消費状況をダッシュボードで追跡・レポートできます。本設問の「既存ライセンスを持ち込み、超過を防ぎながら消費を追跡したい」という要件にそのまま合致します。AWS Config はリソース構成の変更履歴を記録し、ルールに対する準拠状況を評価するサービスで、構成監査には有用ですが、ライセンス数の割り当てや起動時の制御を行う仕組みは提供しません。AWS Trusted Advisor はコスト最適化、パフォーマンス、セキュリティ、フォールトトレランス、サービスクォータの 5 カテゴリでベストプラクティスに基づく推奨事項を提示するサービスで、商用ソフトウェアのライセンス条件は扱いません。AWS Compute Optimizer は使用率メトリクスを分析して最適なインスタンスタイプやサイズを推奨する適切なサイジング (right-sizing) のためのサービスであり、ライセンス管理とは目的が異なります。
BYOL のライセンス追跡と超過防止
購入済みの商用データベースライセンスを AWS 上でも持ち込み利用 (BYOL) する予定です。ライセンス条件をルールとして定義し、使用状況の追跡と上限超過の防止を行える AWS サービスはどれですか。
解説を読む(正解: C)
AWS 上で商用ソフトウェアを動かす方法には、ライセンス費用が AWS の利用料に含まれる形態と、すでに購入済みのライセンスを持ち込む BYOL (Bring Your Own License) の 2 通りがあります。BYOL では、自社が保有するライセンスの範囲を超えないように使用状況を管理する責任が利用者側にあります。ソケット数、コア数、仮想マシン数といった条件を人手で追跡するのは負担が大きく、監査時にコンプライアンス違反が判明して追加費用が発生するリスクもあります。AWS License Manager はこの管理を自動化するサービスで、ライセンス条件をルールとして定義しておくと、EC2 インスタンスの起動時に上限を超える利用をブロックしたり、使用状況をダッシュボードで一元的に追跡したりできます。
したがって C が正解です。
A の AWS Config はリソース構成の変更履歴を記録して準拠状況を評価するサービスであり、ライセンス数の追跡や超過の抑止を目的とした機能ではありません。B の AWS Systems Manager Patch Manager は OS やアプリケーションへのパッチ適用を自動化する機能で、ライセンス管理とは役割が異なります。D の AWS Service Catalog は承認済みの IT サービスをカタログとして配布し利用を統制する仕組みであり、ライセンス条件そのものを追跡する機能ではありません。