SAP-C02 ソリューションアーキテクト プロフェッショナル

AWS SAP-C02 で AWS Backup はどう問われるか

AWS Backup が正解になる問題 5問
例題 3問 収録
最頻出: 第 1 分野: 複雑な組織に対応するソリューションの設計

SAP-C02 (ソリューションアーキテクト プロフェッショナル) の練習問題のうち 5 問で AWS Backup が正解になります。最も多いのは第 1 分野: 複雑な組織に対応するソリューションの設計 (2問) で、次いで第 2 分野: 新しいソリューションのための設計 (2問) です。ほかに 第 3 分野: 既存のソリューションの継続的な改善 (1問) からも問われます。タスク単位では「タスク 1.3 信頼性と回復性の高いアーキテクチャの設計」が 2 問と中心で、ここが AWS Backup を学ぶうえで最優先の論点です。誤答の選択肢としては Amazon Data Lifecycle Manager、Amazon RDS、AWS Config が併記されやすく、これらとの役割の違いを説明できるかどうかが正誤の分かれ目になります。

AWS Backup の出題分野の内訳

分野別

第 1 分野: 複雑な組織に対応するソリューションの設計

2

第 2 分野: 新しいソリューションのための設計

2

第 3 分野: 既存のソリューションの継続的な改善

1


タスク別(AWS 公式 Exam Guide のタスクステートメント)

タスク 1.3 信頼性と回復性の高いアーキテクチャの設計

2

タスク 2.2 事業継続性を確保するソリューションの設計

2

タスク 3.2 セキュリティを改善するための戦略の決定

1

AWS Backup の例題 3問(クリックで即採点)

選択肢をタップするとその場で正誤が分かります。ログインもページ移動も不要です。

例題 1
単一選択
難易度: 標準

組織全体へのバックアップ要件の強制適用

従業員 3,000 名の製造業が、AWS Organizations で 180 のアカウントを 5 つの OU に分けて運用しています。これまで各事業部が独自に AWS Backup のバックアッププランを作成していたため、保持期間も対象タグもばらばらで、監査で「全アカウントの EBS・RDS・EFS が共通ポリシーで確実に保護されている保証がない」と指摘されました。今後は組織全体に共通の最小バックアップ要件を強制し、今後新規に作成されるアカウントにも自動適用したうえで、復旧用データは本番から隔離した専用アカウントに集約したいと考えています。運用負荷を最小にする構成はどれですか。

解説を読む(正解: B)

AWS Organizations のバックアップポリシーは SCP と同様に管理アカウントまたは委任管理者から OU やアカウントへアタッチできるポリシータイプで、共通のバックアッププラン (スケジュール、保持期間、対象タグ、コピー先ボールト) をメンバーアカウントに継承させます。ポリシーは継承先で自動的に実体のバックアッププランとして具現化され、OU に後から追加された新規アカウントにも自動で適用されるため、アカウント増加時の追加作業が不要です。さらに AWS Backup の委任管理者を設定すれば、組織横断のバックアップ状況を一元的に可視化でき、ポリシー内でクロスアカウントコピーを定義することで復旧用データを本番権限から隔離した専用アカウントのボールトへ集約できます。したがって B が運用負荷最小で要件を満たします。A の StackSets でもプランの配布自体は可能ですが、ドリフト検知後の修正が手動であり、Organizations のバックアップポリシーが提供する継承と自動適用の仕組みを再実装することになるため運用負荷が高くなります。C の SCP は削除操作を禁止できるだけで、バックアップの取得や共通の保持期間を強制する能力はなく、プラン作成が各事業部の自主性に委ねられたままなので監査指摘は解消しません。D は AWS Backup のバックアッププランとリソース割り当てが同一アカウント・同一リージョン内のリソースのみを対象とする仕様に反しており、他アカウントのリソース ARN を指定して保護することはできません。

この問題の出典(AWS 公式ドキュメント)

例題 2
単一選択
難易度: 標準

組織全体の RDS バックアップ運用の一元化

ある地域電力会社は、需要予測に使う顧客の使用量データを Amazon RDS for PostgreSQL の複数の DB インスタンスに保管しています。これらの DB インスタンスは AWS Organizations で束ねられた 40 以上のアカウントに分散しており、現在は各アカウントで自動スナップショットを 1 日 1 回取得し 7 日間保持しているだけです。監督官庁の規則改定により、今後はスナップショットを 6 時間ごとに取得し 180 日間保持することが義務付けられました。さらに社内の内部統制部門から、組織内の全アカウントのバックアップジョブの成否を 1 つの画面でまとめて確認し、実行状況を定期報告できるようにしてほしいという要望が出ています。バックアップ運用にかけるエンジニアの工数は最小限に抑える必要があります。この要件を満たすソリューションはどれですか。

解説を読む(正解: C)

AWS Backup は、RDS、EBS、EFS、DynamoDB、FSx などのバックアップをポリシー (バックアッププラン) として定義し、取得頻度・保持期間・コピー先を一元管理できるフルマネージドサービスです。AWS Organizations と統合したクロスアカウント管理機能を有効にすると、管理アカウントまたは委任管理者アカウントからバックアップポリシーを組織全体に適用でき、加えてクロスアカウントモニタリングによって全メンバーアカウントのバックアップジョブ・復元ジョブ・コピージョブの状態を 1 つのコンソール画面で確認できます。選択肢 C はこの仕組みをそのまま使い、6 時間ごとのスケジュールと 180 日の保持を 1 つのバックアッププランに記述し、タグベースのリソース割り当てで対象 DB インスタンスを自動的に取り込みます。新しい DB インスタンスにタグを付けるだけで保護対象に入るため、追加のコードもアカウントごとの設定作業も不要で、運用工数が最小になります。選択肢 B は、スナップショットの取得・世代管理をすべて自作スクリプトで実装し、ログ集約とレポート生成の基盤まで作り込む必要があり、マネージドサービスで代替できる作業を人手に戻しているため運用負荷が最大です。またマルチリージョンレプリケーションはバックアップの頻度や保持期間の要件を満たすものではありません。選択肢 A は AWS Backup を使う点は妥当ですが、StackSets で各アカウントに独立した設定を配布するため組織横断の統合ビューが標準では得られず、Lambda と QuickSight による集計基盤を自作する分だけ選択肢 C より手間が増えます。選択肢 D の Amazon Data Lifecycle Manager は EBS スナップショットと EBS-backed AMI のライフサイクル管理を行うサービスであり、RDS の DB インスタンスを対象にできないため技術的に成立しません。さらに各アカウントのコンソールを個別に確認する運用は統合ビューの要件にも反します。

例題 3
単一選択
難易度: 難しい

規制対応のためのイミュータブルなバックアップ保護

自治体の住民情報システムを運用する公共機関が、監査法人から次の要件を提示されました。バックアップは 7 年間保持し、その期間中はアカウントの管理者権限を持つ利用者やルートユーザーであっても削除・保持期間短縮ができないこと、そして本番アカウントの侵害時にもバックアップが残るよう別アカウント・別リージョンにコピーを保持すること。対象は Amazon EBS、Amazon RDS、Amazon EFS など複数サービスに及びます。この要件を満たす構成はどれですか。

解説を読む(正解: C)

規制対応では「権限を持つ者であっても消せない」というイミュータビリティ (WORM) が求められます。AWS Backup はバックアッププランで EBS、RDS、EFS、DynamoDB など複数サービスのバックアップを一元管理でき、コピーアクションによって別リージョンや別アカウントのボールトへ自動複製できます。この保護対象ボールトに AWS Backup Vault Lock をコンプライアンスモードで適用すると、ロックが確定した後は AWS アカウントのルートユーザーであっても、リカバリポイントの削除や保持期間の短縮、ロック自体の解除ができなくなります。別アカウントへのコピーと組み合わせることで、本番アカウントが侵害されてもバックアップが保全され、監査要件を満たせます。よって C が正解です。A のガバナンスモードは、特別な権限を持つプリンシパルであればロックの解除や削除が可能な設計であり、「管理者でも削除できないこと」という要件を満たしません。B は自前実装であり、Lambda の実行ロールを奪取されれば削除が可能で、SCP による MFA 必須化も保護できる範囲が限られるうえ、そもそも複数サービスのスナップショットを統一的に保護・レポートする仕組みを自作することになり運用負荷が高くなります。D は S3 Object Lock のガバナンスモードが同様に特権ユーザーによる上書きを許すため不十分であり、RDS や EFS のバックアップを S3 の単なるオブジェクトとして扱うことによるリストア手順の複雑化という問題も生じます。

AWS Backup とよく混同されるサービス

AWS Backup が答えの問題で、誤答の選択肢として並ぶサービス

SAP-C02 の問題プールを実際に集計した結果です。ここに並ぶサービスとの違いを言葉で説明できるようになると、AWS Backup 系の問題を取りこぼしにくくなります。

Amazon Data Lifecycle Manager

3回

Amazon RDS

2回

AWS Config

1回

AWS CloudFormation StackSets

1回

Amazon QuickSight

1回

AWS Backup の公式ドキュメント

本ページの内容は以下の AWS 公式ドキュメントに基づいています。

SAP-C02 の関連論点

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15問

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3問

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