Databricksは製品のリブランドと機能拡張に合わせて、 認定試験の出題範囲を定期的に改定しています。2026年は複数の試験で大きな変更が行われ、 用語の刷新・ドメインウェイトの見直し・新試験の追加が実施されました。 この記事では、2026年の主な変更点と受験への影響を詳しく解説します。
2026年に実施された、または実施予定の主な変更を表にまとめます。
| 試験名 | 変更内容 | 適用時期 |
|---|---|---|
| Data Engineer Associate(DEA) | ドメイン名変更、Unity Catalog比重20%→30%、DLT→Lakeflow名称変更 | 2026年1月 |
| Data Engineer Professional(DEP) | Serverless Compute・Lakeflow Connectの出題追加 | 2026年2月 |
| Machine Learning Associate(MLA) | Feature Store→Feature Engineering in UC、Mosaic AI統合 | 2026年1月 |
| Spark Developer Associate | Spark Connect・pandas API on Sparkの出題比率増加 | 2026年3月 |
| GenAI Engineer Associate | 新設試験(2025年下期に正式リリース) | 2025年10月〜 |
| Data Analyst Associate(DAA) | Genie・AI/BI Dashboardの出題追加 | 2026年2月 |
| Machine Learning Professional(MLP) | Mosaic AI Model Serving・Lakehouse Monitoring出題追加 | 2026年3月 |
DEAは2026年の改定で最も影響が大きい試験の一つです。主な変更点は以下のとおりです。
旧Exam Guideの「Data Processing with Apache Spark」ドメインが「ELT with Spark SQL and Python」に変更されました。内容的にはSpark SQLとPythonによるデータ変換処理にフォーカスが移り、低レベルのRDD操作に関する出題は削除されています。
「Data Governance」ドメインのウェイトが約20%から約30%に増加し、Unity Catalogに関する出題が大幅に増えました。3レベルの名前空間(catalog.schema.table)、外部ロケーション、ストレージクレデンシャル、動的ビューによるきめ細かいアクセス制御などが重点的に問われます。
Delta Live Tables(DLT)が「Lakeflow Declarative Pipelines」にリブランドされました。試験ではこの新名称で出題されますが、APIやコード(@dlt.tableデコレータ等)は変更されていません。同様に、ワークフロージョブは「Lakeflow Jobs」に名称変更されています。
2026年の改定で変更された主な用語の対応表です。試験では新名称で出題されますが、旧名称もドキュメント上に残っている場合があります。
| 旧名称 | 新名称(2026年〜) | 備考 |
|---|---|---|
| Delta Live Tables(DLT) | Lakeflow Declarative Pipelines | APIは@dlt.tableのまま変更なし |
| Databricks Workflows / Jobs | Lakeflow Jobs | ジョブスケジューラの名称変更 |
| Feature Store | Feature Engineering in Unity Catalog | UCベースに統合、databricks-feature-engineeringパッケージ |
| Z-ORDER BY | Liquid Clustering(推奨) | Z-ORDERは非推奨、CLUSTER BY句を使用 |
| MLflow Model Registry(Workspace版) | MLflow Model Registry in Unity Catalog | UC版への移行が推奨 |
| Databricks Model Serving | Mosaic AI Model Serving | Foundation Model APIs含む |
| Databricks Vector Search | Mosaic AI Vector Search | 機能は同一 |
| DBFS(Databricks File System) | Unity Catalog Volumes(推奨) | DBFSはレガシー、Volumesへの移行推奨 |
GenAI Engineer Associateは、2025年10月に正式リリースされたDatabricks認定試験の中で最も新しい試験です。生成AIアプリケーション開発に関する実践的な知識が問われます。
Databricksは2023年以降、Mosaic AIブランドのもとでFoundation Model APIs、Vector Search、AI Gatewayなど生成AI向けの機能を急速に拡充してきました。これらの機能を活用してRAGアプリケーションやLLMOpsパイプラインを構築するスキルを証明する資格として、GenAI Engineer Associateが新設されました。
2026年の改定を踏まえた受験タイミングの推奨事項をまとめます。
各試験の改定が適用された後は、Databricks Academyの公式Exam Guideが更新されます。まず最新のExam Guideを確認し、ドメインのウェイト変更や追加・削除されたトピックを把握しましょう。NicheeLab問題集も改定に合わせて更新されるため、最新の問題で対策できます。
改定適用後は新しい出題範囲で試験が実施されます。古い参考書や問題集で学習して受験すると、新しいトピック(Lakeflow、Liquid Clustering、Mosaic AI等)が出題された際に対応できません。学習開始前に、対象試験の改定が適用済みかを確認してください。
複数のDatabricks資格取得を目指す場合、DEA → Spark Developer → MLA → GenAI Engineer の順序が効率的です。DEAでDatabricksプラットフォームの基礎を固め、Spark Developerでコード力を強化し、MLAで機械学習の知識を加え、GenAIで最新技術をカバーする流れです。
DEA - 2026年改定
問題 1
2026年のDatabricks試験改定に関する説明として正しいものはどれですか?
正解: A
Delta Live Tables(DLT)は製品名として「Lakeflow Declarative Pipelines」にリブランドされましたが、APIレベルでの変更はありません。@dlt.tableデコレータ、@dlt.viewデコレータ、Expectations(データ品質制約)などのコードはそのまま使用可能です。BのZ-ORDER BYは非推奨(Liquid Clustering推奨)ですが、削除はされていません。CのFeature Storeは「Feature Engineering in Unity Catalog」としてUCに統合済みです。DのGenAI Engineer Associateには前提資格は不要です。
2026年の改定で既存のDatabricks資格は無効になりますか?
いいえ、既存の資格は有効期限(取得日から2年間)まで有効です。改定後の試験で再認定を受ける必要がありますが、それは有効期限が切れた後の話です。改定前に取得した資格が早期に無効化されることはありません。ただし、改定後は新しい出題範囲で試験が実施されるため、再認定時には改定内容を踏まえた学習が必要です。
旧名称のDLT(Delta Live Tables)で学習した内容は無駄になりますか?
いいえ、技術的な内容は同一です。DLTは「Lakeflow Declarative Pipelines」にリブランドされましたが、APIや機能は変わっていません。@dlt.tableデコレータ、Expectations(データ品質制約)、ライブテーブルとストリーミングテーブルの概念など、すべてそのまま有効です。試験では新名称で出題される可能性が高いため、名称の対応関係を押さえておけば問題ありません。
GenAI Engineer Associate試験の受験には前提資格が必要ですか?
いいえ、前提資格は不要です。Databricks認定試験はすべて独立しており、どの試験からでも受験可能です。ただし、GenAI Engineer Associate試験はRAG・Vector Search・LLMOpsなどの専門知識が問われるため、DatabricksプラットフォームとPythonの基礎知識があることが推奨されています。DEAやMLAを先に取得してプラットフォーム全体の理解を深めてから受験する方が効率的です。
NicheeLab編集部
データエンジニアリング・クラウド資格の専門家。Databricks・Snowflake等の認定資格を保有し、実務経験に基づいた問題作成・解説を行っています。NicheeLab運営。
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