SAP-C02 ソリューションアーキテクト プロフェッショナル

AWS SAP-C02 で Amazon Route 53 はどう問われるか

Amazon Route 53 が正解になる問題 8問
例題 3問 収録
最頻出: 第 2 分野: 新しいソリューションのための設計

SAP-C02 (ソリューションアーキテクト プロフェッショナル) の練習問題のうち 8 問で Amazon Route 53 が正解になります。最も多いのは第 2 分野: 新しいソリューションのための設計 (5問) で、次いで第 4 分野: ワークロードの移行とモダナイゼーションの加速 (2問) です。ほかに 第 3 分野: 既存のソリューションの継続的な改善 (1問) からも問われます。タスク単位では「タスク 2.2 事業継続性を確保するソリューションの設計」が 5 問と中心で、ここが Amazon Route 53 を学ぶうえで最優先の論点です。誤答の選択肢としては Amazon RDS for MySQL、AWS Backup、AWS Elastic Beanstalk が併記されやすく、これらとの役割の違いを説明できるかどうかが正誤の分かれ目になります。

Amazon Route 53 の出題分野の内訳

分野別

第 2 分野: 新しいソリューションのための設計

5

第 4 分野: ワークロードの移行とモダナイゼーションの加速

2

第 3 分野: 既存のソリューションの継続的な改善

1


タスク別(AWS 公式 Exam Guide のタスクステートメント)

タスク 2.2 事業継続性を確保するソリューションの設計

5

タスク 3.3 パフォーマンスを改善するための戦略の決定

1

タスク 4.3 既存ワークロードの新しいアーキテクチャの決定

1

Amazon Route 53 の例題 3問(クリックで即採点)

選択肢をタップするとその場で正誤が分かります。ログインもページ移動も不要です。

例題 1
複数選択
難易度: 標準

グローバル公開に向けた読み取り中心サイトの応答時間短縮

料理動画のサブスクリプションサイトを運営するメディア企業が、今月から初めて世界同時配信を開始します。現在のサイトは、ウェブ層の前段に Application Load Balancer、ウェブ層とアプリケーション層に Amazon EC2 インスタンスのフリート、バックエンドに Amazon Aurora MySQL という構成です。ページの多くはレシピ画像やサムネイルなどの静的コンテンツを含んでおり、トラフィックのほぼすべてが読み取りです。同社は配信開始直後にインターネットトラフィックが大幅に急増すると予想しており、最初の 1 週間はパフォーマンスを最優先とする方針です。世界中のユーザーに対するシステム応答時間を短縮するために取るべき手順の組み合わせはどれですか。2 つ選択してください。

複数選択問題です (正解 2 つ)。選んでから判定してください。

解説を読む(正解: D、E)

世界中のユーザーの応答時間を短縮するには、ユーザーに近い場所でコンテンツを返すことと、動的処理とデータ読み取りをユーザーに近いリージョンで完結させることの両方が必要です。Amazon CloudFront は世界中のエッジロケーションで静的コンテンツをキャッシュし、動的リクエストも AWS のバックボーン経由でオリジンへ転送するため、初回アクセス以外のラウンドトリップを大幅に短縮できます。これを Route 53 のレイテンシーベースルーティングと組み合わせれば、ユーザーは最も速いリージョンのスタックへ誘導され、Auto Scaling グループが急増するトラフィックを吸収します (E)。さらに Aurora Global Database は専用のストレージ層レプリケーションによって、通常 1 秒未満の遅延でセカンダリリージョンに読み取り可能なクラスターを提供するため、読み取り中心のワークロードを各リージョンでローカルに処理でき、静的アセットを S3 のクロスリージョンレプリケーションで各地に配置すればオリジンまでの距離も縮まります (D)。A はウェブサーバーを S3 に置き換えるとしていますが、本サイトは動的サイトであり静的ホスティングだけでは成立せず、Aurora の論理レプリケーションは Global Database より遅延が大きく運用も煩雑です。B の AWS Direct Connect はオンプレミス拠点と AWS を結ぶ専用線サービスであり、インターネット経由でアクセスする一般消費者の応答時間には寄与しません。C は Aurora から RDS for MySQL への移行でむしろ読み取りスケーラビリティが下がり、サブネット配置の変更はセキュリティ上の話でレイテンシーとは無関係です。

この問題の出典(AWS 公式ドキュメント)

例題 2
単一選択
難易度: 標準

オンプレミス 3 層 Web アプリの可用性重視の移行設計

全国にクリーニング店舗を展開する企業が、会員向けの 3 層構成 Web アプリケーションを自社データセンターで運用しています。年末セール時のアクセス集中でサービスが数時間停止し、売上に大きな損失が出たため、経営層は AWS への移行を決定しました。アプリケーションは .NET で実装され、バックエンドは MySQL データベースに依存しています。ソリューションアーキテクトは、1 日あたり 35 万人の利用者を処理できる、スケーラブルで可用性の高い構成を設計しなければなりません。この要件を満たすために実行すべき手順はどれですか。

解説を読む(正解: B)

オンプレミスの 3 層 Web アプリケーションを AWS へ移行する際は、Web 層の水平スケールとデータベース層の自動フェイルオーバーを同時に確保することが可用性設計の要点になります。HTTP/HTTPS を扱う Web 層には、パスやホストによるルーティング、HTTP レベルのヘルスチェック、スティッキーセッションを備えた Application Load Balancer が適しており、これを複数アベイラビリティーゾーンの EC2 Auto Scaling グループの前段に置くことで、需要変動と AZ 障害の双方に対応できます。データベースは Aurora MySQL 互換の Multi-AZ DB クラスターにすることで、共有ストレージによる高速なフェイルオーバーとリードレプリカによる読み取りスケールが得られます。さらに CloudFormation で構築し、DB クラスターに Retain 削除ポリシーを設定しておけば、スタック操作の誤りでデータが失われる事故を防げます。したがって選択肢 B が最適です。選択肢 A は Network Load Balancer がレイヤー 4 の負荷分散であり、Web アプリケーションに必要な HTTP レベルの機能を提供しません。加えて Elastic Beanstalk 環境の中に RDS を作成すると DB のライフサイクルが環境と結び付き、環境削除時にデータを失うリスクがあります。選択肢 C は要件にないマルチリージョンのアクティブ構成であり、コストが跳ね上がるうえ、クロスリージョンリードレプリカは書き込み可用性を高めません。選択肢 D はスポットインスタンスのみで本番 Web 層を構成しているため中断リスクがあり、単一 AZ の RDS インスタンスも単一障害点として残ります。

例題 3
単一選択
難易度: 標準

RTO 10 時間・RPO 3 時間を満たす最小コストの DR 設計

動物病院向けの電子カルテ SaaS を提供する企業が、サービスを AWS へ移行しました。構成は Application Load Balancer、Amazon ECS クラスターで動作する Docker アプリケーション、診療記録を保持する Amazon RDS for PostgreSQL、そしてコンテナイメージを保管する Amazon ECR から成ります。企業は契約する動物病院に対し、リージョン規模の障害が発生した場合でも RTO 10 時間以内、RPO 3 時間以内で復旧するというディザスタリカバリ SLA を提示する必要があります。平常時の追加コストはできる限り抑えたいと考えています。この要件を最もコスト効率よく満たすソリューションはどれですか。

解説を読む(正解: C)

ディザスタリカバリ戦略は、要求される RTO と RPO に見合った最小コストのものを選ぶのが原則です。RTO 10 時間・RPO 3 時間という比較的緩やかな目標であれば、セカンダリリージョンに常時リソースを稼働させるウォームスタンバイやアクティブ-アクティブは過剰投資であり、バックアップ&リストアで十分に達成できます。選択肢 C は、Amazon ECR のクロスリージョンレプリケーションでコンテナイメージを事前に配置し、RDS の 3 時間ごとのスナップショットをセカンダリへコピーすることで RPO 3 時間を満たし、復旧時に AWS CloudFormation で環境一式を再構築して Route 53 を切り替える手順で RTO 10 時間に収めます。平常時に発生するのはスナップショットとイメージのストレージ料金だけなので、最もコスト効率に優れます。選択肢 A は、データベースは復元できてもコンテナイメージ、VPC、ALB、ECS クラスターといった周辺リソースをセカンダリリージョンに用意する手段が定義されておらず、手作業中心の復旧では RTO を担保できません。選択肢 B の Aurora グローバルデータベースは RPO 秒単位・RTO 分単位を実現できますが、セカンダリクラスターを常時稼働させるため要件に対してコストが過大であり、RDS for PostgreSQL からのエンジン移行という追加作業も伴います。選択肢 D は、AWS DataSync がファイルおよびオブジェクトストレージ間の転送サービスであり、稼働中の RDS から一貫性のあるバックアップを取得する用途には使えないため、そもそも成立しません。

Amazon Route 53 とよく混同されるサービス

Amazon Route 53 が答えの問題で、誤答の選択肢として並ぶサービス

SAP-C02 の問題プールを実際に集計した結果です。ここに並ぶサービスとの違いを言葉で説明できるようになると、Amazon Route 53 系の問題を取りこぼしにくくなります。

Amazon RDS for MySQL

3回

AWS Backup

3回

2回

AWS Global Accelerator

2回

1回

Amazon Route 53 の公式ドキュメント

本ページの内容は以下の AWS 公式ドキュメントに基づいています。

SAP-C02 の関連論点

Amazon ECR

8問

Amazon SQS

7問

AWS Secrets Manager

7問

Amazon Simple Queue Service

6問

Amazon DynamoDB

6問

Amazon Kinesis Data Streams

6問

AWS WAF

5問

AWS Elastic Beanstalk

3問

SAP-C02 のサービス別 論点一覧をすべて見る

SAP-C02 の練習問題をすべて解く

Amazon Route 53 を含む全分野の練習問題と本番形式の模擬試験を、日本語の解説つきで収録しています。

練習問題を始める