AWS 上のアプリケーションで、ゲスト OS のカーネルパラメータを自社で調整し、セキュリティパッチの適用タイミングも自分たちで決めたいと考えています。責任共有モデルにおいて、仮想サーバーの OS レイヤーの管理権限を利用者側が保持できるサービスはどれですか。
解説を読む(正解: D)
AWS のサービスは、利用者がどこまで管理責任を負うかによってアンマネージド型 (IaaS) とマネージド型に分かれます。責任共有モデルでは、AWS はハードウェア、物理データセンター、仮想化レイヤーといった「クラウドのセキュリティ」を担い、利用者は「クラウド内のセキュリティ」を担います。抽象度が低いサービスほど利用者側の責任範囲が広くなり、ゲスト OS のパッチ適用やミドルウェアの構成管理は利用者の作業になります。本シナリオではゲスト OS のカーネルパラメータを自社で調整し、パッチ適用のタイミングも自分たちで決めたいという要件があるため、仮想サーバーをそのまま提供する Amazon EC2 が適切です。EC2 では AMI の選定から OS のアップデート、ミドルウェアの導入まで利用者が自由に制御でき、その代わりに OS 以上のセキュリティ維持責任も負います。Elastic Load Balancing はマネージド型のロードバランサーで、利用者は設定を行うだけで、稼働している OS に触れることはできません。AWS Lambda はサーバーレスであり、実行環境の OS やランタイムのパッチはすべて AWS が適用するため、利用者に OS の管理権限は残りません。Amazon RDS はマネージド型のリレーショナルデータベースで、DB エンジンや OS のパッチ適用も AWS がメンテナンスウィンドウで実施するため、OS レベルへのログインや管理権限は与えられません。