グローバルユーザー向けトラフィック経路の最適化
2 リージョンの Network Load Balancer 配下でゲームサーバーが TCP と UDP の通信を処理しています。パケットロスを避け、ユーザーに近いエッジから AWS のバックボーン経由で正常なリージョンのエンドポイントへ届けたいです。最も適した対応はどれですか。
解説を読む(正解: D)
インターネット経由の通信は経路が動的に決まるため、混雑時にはパケットロスやジッターが発生しやすく、対戦型ゲームのようにレイテンシーに敏感なワークロードでは体感品質が大きく劣化します。AWS Global Accelerator は世界中のエッジロケーションで静的エニーキャスト IP アドレスを受け付け、そこから AWS の専用バックボーンを通じて最適なリージョンのエンドポイントへトラフィックを届けるネットワーキングサービスです。エンドポイントのヘルスチェックを継続的に行い、異常を検知すると短時間で健全なリージョンへ切り替えるため、可用性の面でも有利になります。設問では TCP と UDP の両方を扱うゲームサーバーを Network Load Balancer 配下に置いており、レイヤー 4 のトラフィックをエッジで取り込んで最短経路に載せる Global Accelerator が要件に一致します。CloudFront は静的・動的コンテンツをエッジでキャッシュまたはプロキシする CDN であり、HTTP/HTTPS が前提のため UDP のゲームトラフィックには適用できません。S3 Transfer Acceleration はエッジ経由で S3 バケットへのアップロードとダウンロードを高速化するバケット単位の機能にすぎず、EC2 上のゲームサーバーとの通信には関係しません。DynamoDB のグローバルテーブルはデータをマルチリージョンに複製する機能であり、クライアントからサーバーまでのネットワーク経路そのものは改善しません。
非 HTTP のグローバルトラフィックを高速化する
3 リージョンのゲームサーバーへクライアントが UDP と TCP で常時接続し、通信内容はキャッシュできません。最寄りの AWS エッジから最適なリージョンへ転送し、接続先を変えずにリージョン障害時は数十秒以内で切り替えたいと考えています。最も適したサービスはどれですか。
解説を読む(正解: B)
AWS Global Accelerator は、AWS のエッジロケーションで受けたトラフィックを AWS のグローバルネットワーク経由で最適なエンドポイントへ転送するネットワーキングサービスです。エニーキャストの静的 IP アドレスを 2 つ提供し、クライアントは常に同じ IP へ接続するだけで済みます。TCP と UDP の両方に対応し、コンテンツをキャッシュせずにパケットを転送するため、リアルタイムな動的通信に向いています。エンドポイントのヘルスチェックに基づき、障害時は DNS の TTL に依存せず数十秒程度で健全なリージョンへトラフィックを切り替えられます。設問の「UDP/TCP」「キャッシュ不可」「接続先を変えずに高速フェイルオーバー」という条件を満たすのは B です。A の Amazon CloudFront は HTTP/HTTPS のコンテンツ配信ネットワークで、静的・動的コンテンツの配信は高速化できますが、任意の UDP トラフィックを扱うようには設計されていません。C の Route 53 レイテンシーベースルーティングは、DNS 応答で最も低遅延のリージョンを返す方式で、経路の最適化はクライアント側の ISP 経由のインターネットに委ねられ、切り替えもクライアントやリゾルバーにキャッシュされた TTL が切れるまで反映されないため、数十秒での確実な切り替えは保証できません。D の Network Load Balancer は超低遅延で TCP/UDP を分散できますが、その効果は単一リージョン内に限られ、リージョン間のトラフィック誘導やフェイルオーバーは担いません。
非 HTTP プロトコルの取引アプリを世界規模で高速化する
独自の TCP/UDP プロトコルのバックエンドを 2 つのリージョンで稼働させています。世界中の顧客のレイテンシーとジッターを下げ、静的 IP を提供し、DNS の TTL に依存しない自動フェイルオーバーも実現したいです。最も適したサービスはどれですか。
解説を読む(正解: B)
インターネット経由の通信は経路が一定せず、遠距離ほど遅延とばらつきが大きくなります。AWS Global Accelerator は、世界のエッジロケーションでトラフィックを受け止め、そこから AWS が保有するグローバルバックボーンを通して最適なリージョンのエンドポイントへ転送することで、レイテンシーとジッターを低減するサービスです。アクセラレーターには 2 つの静的 Anycast IP アドレスが割り当てられるためファイアウォールの許可リスト登録に適し、TCP と UDP の任意のプロトコルに対応し、エンドポイントのヘルスチェックにより障害時はクライアント側 DNS キャッシュに左右されず自動でフェイルオーバーします。設問の 3 つの要件すべてに合致するため B が正解です。A の Amazon CloudFront は HTTP/HTTPS のコンテンツ配信に特化した CDN であり、キャッシュによる静的コンテンツ配信が主目的で、独自の TCP/UDP プロトコルは扱えません。C の Route 53 加重ルーティングは DNS 応答で振り分け先の比率を変える仕組みで、通信経路そのものは通常のインターネット経路のままであり、静的 IP も提供されず、TTL のキャッシュにより切り替えに時間がかかります。D の AWS Direct Connect はオンプレミス拠点と AWS を結ぶ専用線サービスで、契約した拠点にしか効果がなく、不特定多数のインターネット顧客のレイテンシー改善には使えません。