SAP-C02 ソリューションアーキテクト プロフェッショナル

AWS SAP-C02 で AWS DMS はどう問われるか

AWS DMS が正解になる問題 7問
例題 3問 収録
最頻出: 第 4 分野: ワークロードの移行とモダナイゼーションの加速

SAP-C02 (ソリューションアーキテクト プロフェッショナル) の練習問題のうち 7 問で AWS DMS が正解になります。出題はすべて第 4 分野: ワークロードの移行とモダナイゼーションの加速 (7問) からです。タスク単位では「タスク 4.2 既存ワークロードに対する最適な移行アプローチの決定」が 6 問と中心で、ここが AWS DMS を学ぶうえで最優先の論点です。誤答の選択肢としては AWS MGN、AWS Backup、Amazon Elastic File System が併記されやすく、これらとの役割の違いを説明できるかどうかが正誤の分かれ目になります。

AWS DMS の出題分野の内訳

分野別

第 4 分野: ワークロードの移行とモダナイゼーションの加速

7


タスク別(AWS 公式 Exam Guide のタスクステートメント)

タスク 4.2 既存ワークロードに対する最適な移行アプローチの決定

6

タスク 4.3 既存ワークロードの新しいアーキテクチャの決定

1

AWS DMS の例題 3問(クリックで即採点)

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例題 1
複数選択
難易度: 標準

VMware 上の業務システムを最小ダウンタイムで移行する

全国の調剤薬局へ医薬品を配送する卸売企業が、20 年以上運用してきた倉庫管理システムを AWS へ移行します。このシステムはアプリケーションサーバー 1 台と PostgreSQL データベースサーバー 1 台で構成され、いずれも VMware 仮想マシンとして稼働しており、複数のアタッチ済みボリュームを合わせたデータ量は約 600 TB です。同社は最寄りの AWS リージョンとの間に 10 Gbps の AWS Direct Connect 接続を敷設済みで、この回線は現状ほとんど帯域が使われていません。配送業務は 24 時間動いているため、切り替え時の停止時間を可能な限り短くする必要があります。ソリューションアーキテクトが実施すべき方策の組み合わせはどれですか。2 つ選択してください。

複数選択問題です (正解 2 つ)。選んでから判定してください。

解説を読む(正解: D、E)

移行時のダウンタイムを最小化する定石は、稼働中の本番環境から継続的にレプリケーションを行い、切り替え直前まで差分を追従させておく手法です。アプリケーションサーバーのようにサーバー丸ごとを持ち上げたい (リホストしたい) 対象には AWS Application Migration Service (MGN) が適しています。MGN はソース VM にエージェントを導入してブロックレベルの継続的レプリケーションを行い、テストインスタンスでの検証を経て、カットオーバーは分単位で完了します (D)。一方、PostgreSQL データベースは AWS DMS でフルロード後に CDC を有効にすることで、移行中も本番の更新が継続的に反映され、切り替え時には残差分の適用だけで済みます。同時に Amazon Aurora PostgreSQL 互換エディションというマネージドサービスへ移行できるため、運用負荷の削減という副次的な効果も得られます (E)。A も技術的には可能ですが、データベースをブロックレベルでリホストするとマネージドサービス化の機会を逃し、大容量ボリュームの整合性確保も複雑になるため、DMS を選べる状況では最適解になりません。B の VM Import/Export はイメージを一度書き出して取り込むオフラインの一括処理で、継続的な差分追従を提供しないため、変換とインポートの間はシステムを止める必要があります。C の Snowball Edge は Direct Connect の帯域が不足する場合の選択肢ですが、ここでは 10 Gbps 回線が空いており、物理輸送は数日から数週間の遅延を生むうえ、輸送中の更新差分を追従できません。

この問題の出典(AWS 公式ドキュメント)

例題 2
複数選択
難易度: 標準

Aurora のクロスアカウント移行におけるダウンタイム最小化

北欧の音楽配信スタートアップが、決済処理に使用している Amazon Aurora MySQL DB クラスターを、現在の本番 AWS アカウントから、課金システム専用に新設した AWS アカウントへ移設することになりました。両アカウントは同じ AWS Organizations 組織に属し、DB クラスターは同一リージョン内で移設します。移設後は DNS を新しいエンドポイントへ切り替えますが、切り替えを行うまでの間、決済サービスの停止時間を可能な限り短くしなければなりません。 この要件を満たすために実施すべき手順の組み合わせはどれですか。2 つ選択してください。

複数選択問題です (正解 2 つ)。選んでから判定してください。

解説を読む(正解: C、D)

AWS Database Migration Service (AWS DMS) は、ソースを稼働させたまま初期データをコピーするフルロードと、その後に発生した変更を捕捉して反映し続ける変更データキャプチャ (CDC) を組み合わせられるサービスです。この仕組みにより、切り替え直前までソースとターゲットの内容を同期させたうえで DNS を向け替えられるため、停止時間を最小化する定石として使われます。本問では、まず移行先アカウントに空の Aurora MySQL クラスターを用意し (C)、そこへ DMS のフルロードと CDC を組み合わせたタスクでデータを流し続ける (D) 構成をとることで、実際の停止はエンドポイント切り替えのわずかな時間だけに抑えられます。A のスナップショット共有は取得時点の静的なコピーしか作れず、共有と復元に要する時間の間に発生した更新は反映されないため、差分をなくすにはソース側を止める停止時間が必要になります。B の AWS Backup によるクロスアカウントコピーも同様に時点コピーであり、しかもこの選択肢は明示的にクラスターの停止を伴うため、停止時間の最小化という要件に真正面から反します。E の AWS Application Migration Service は物理サーバーや仮想マシンをブロックレベルで複製してリホストするためのツールであり、マネージドサービスである Aurora クラスターは対象外で、そもそも構成できません。

この問題の出典(AWS 公式ドキュメント)

例題 3
複数選択
難易度: 標準

3 層モノリスの移行でスケーラビリティと運用負荷を両立する

ある自治体の外郭団体は、自前のデータセンターで 3 層構成のイベントチケット販売システムを運用しています。フロントエンドは Apache HTTP Server 群、中間層は Tomcat 上の単一の Java モノリシックアプリケーション、ストレージ層は PostgreSQL データベースです。先日の人気公演の抽選開始時にシステムがダウンし、住民はチケットを購入できませんでした。事後分析では 3 層すべてが過負荷となり、アプリケーションが応答を停止し、データベースは読み取り処理で容量上限に達していたことが判明しました。同団体は今後も同様の大型公演を複数予定しています。ソリューションアーキテクトは、スケーラビリティを最大化しつつ運用上の労力を最小限に抑える AWS 移行計画を立てる必要があります。この要件を満たす手順の組み合わせはどれですか。3 つ選択してください。

複数選択問題です (正解 3 つ)。選んでから判定してください。

解説を読む(正解: A、C、E)

抽選開始時のような瞬間的なトラフィック集中に耐えるには、各層をそれぞれ独立してスケールさせつつ、インフラの面倒を AWS 側に任せることが重要です。まず静的コンテンツは Amazon S3 に置いて Amazon CloudFront から配信すれば、エッジで実質無制限にスケールし、サーバー管理も不要になります (選択肢 A)。次に Java モノリスは、コード変更をほとんど伴わずに AWS Elastic Beanstalk へ再ホストでき、Elastic Beanstalk が Auto Scaling グループ、ロードバランサー、プラットフォーム更新をまとめて管理してくれるため、最小の労力でスケールアウトできるようになります (選択肢 C)。読み取り容量が上限に達したという課題は、AWS DMS で Amazon Aurora PostgreSQL へ移行し、Aurora Auto Scaling で負荷に応じてリードレプリカを自動増減させることで解消できます (選択肢 E)。選択肢 B は誤りで、EC2 への再ホストでは OS やミドルウェアのパッチ適用が残り、EFS を挟む構成は静的配信としては CloudFront より遅くコストも高いため、運用負荷を最小化するという要件に反します。選択肢 D も誤りで、マイクロサービス化とコンテナ化はスケーラビリティこそ高いものの、モノリスの分解という大規模なアプリケーション改修が必要であり、労力を最小限に抑えるという条件に合致しません。選択肢 F も誤りで、単一の大きな EC2 インスタンスへのスケールアップは単一障害点を残したままであり、読み取り負荷をスケールアウトで吸収できず、データベース管理の運用負荷もそのまま残ります。

AWS DMS とよく混同されるサービス

AWS DMS が答えの問題で、誤答の選択肢として並ぶサービス

SAP-C02 の問題プールを実際に集計した結果です。ここに並ぶサービスとの違いを言葉で説明できるようになると、AWS DMS 系の問題を取りこぼしにくくなります。

AWS MGN

2回

1回

AWS Migration Evaluator

1回

AWS DMS の公式ドキュメント

本ページの内容は以下の AWS 公式ドキュメントに基づいています。

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