SAP-C02 ソリューションアーキテクト プロフェッショナル

AWS SAP-C02 で Amazon S3 File Gateway はどう問われるか

Amazon S3 File Gateway が正解になる問題 4問
例題 3問 収録
最頻出: 第 4 分野: ワークロードの移行とモダナイゼーションの加速

SAP-C02 (ソリューションアーキテクト プロフェッショナル) の練習問題のうち 4 問で Amazon S3 File Gateway が正解になります。出題はすべて第 4 分野: ワークロードの移行とモダナイゼーションの加速 (4問) からです。タスク単位では「タスク 4.2 既存ワークロードに対する最適な移行アプローチの決定」が 3 問と中心で、ここが Amazon S3 File Gateway を学ぶうえで最優先の論点です。誤答の選択肢としては AWS Storage Gateway、AWS DataSync、Amazon FSx for OpenZFS が併記されやすく、これらとの役割の違いを説明できるかどうかが正誤の分かれ目になります。

Amazon S3 File Gateway の出題分野の内訳

分野別

第 4 分野: ワークロードの移行とモダナイゼーションの加速

4


タスク別(AWS 公式 Exam Guide のタスクステートメント)

タスク 4.2 既存ワークロードに対する最適な移行アプローチの決定

3

タスク 4.3 既存ワークロードの新しいアーキテクチャの決定

1

Amazon S3 File Gateway の例題 3問(クリックで即採点)

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例題 1
単一選択
難易度: 標準

オンプレミスのバックアップを S3 へ退避する低コスト構成

地方の製造業を営む企業が、自社データセンターで Microsoft SQL Server データベースを運用しており、毎晩 350 GB のエクスポートファイルをローカルディスクへ書き出しています。同社は、このバックアップをより堅牢な Amazon S3 上のクラウドストレージへ移したいと考えています。データセンターと AWS の間には、すでに 10 Gbps の AWS Direct Connect 接続が敷設されています。これらの要件を最も費用対効果の高い方法で満たすソリューションはどれですか。

解説を読む(正解: A)

オンプレミスのアプリケーションが従来どおりファイル共有へ書き込む運用を維持したまま、データの実体を Amazon S3 に置きたい場合に適しているのが AWS Storage Gateway の Amazon S3 File Gateway です。S3 File Gateway はオンプレミスまたは VPC 内の仮想アプライアンスとして動作し、NFS もしくは SMB のファイル共有を提供します。共有に書き込まれたファイルはそのまま S3 のオブジェクトとして格納され、ローカルキャッシュにより直近のファイルへの高速アクセスも維持されます。SQL Server のバックアップジョブは出力先のパスを変更するだけでよく、保存先が S3 になるため 1 GB あたりの単価はブロックストレージやファイルシステムサービスより大幅に安く、ライフサイクルルールで Glacier 系ストレージクラスへ移行させればさらにコストを削減できます。したがって選択肢 A が最も費用対効果に優れます。選択肢 B と C の Amazon FSx for Windows File Server は SMB 共有を提供しますが、プロビジョニングしたストレージ容量とスループットに対して継続的に課金され、S3 に比べて単価がはるかに高くなります。特に選択肢 C のマルチ AZ 構成は冗長化のためにコストがおよそ倍増し、単なるバックアップ退避先としては過剰です。選択肢 D のボリュームゲートウェイは iSCSI のブロックボリュームを提供するゲートウェイタイプであり、SMB ファイル共有を作成することはできないため、記述自体が成立しません。

この問題の出典(AWS 公式ドキュメント)

例題 2
単一選択
難易度: 標準

SMB アクセスを維持したままファイルデータを Amazon S3 へ移行する

大規模な建築設計事務所が、オンプレミスの NAS に保存している約 40 TB の CAD および BIM ファイルを AWS へ移行しようとしています。社内の図面管理アプリケーションは SMB でこの共有ファイルシステムをマウントしてファイルを読み書きしています。最終的にはアプリケーションを Amazon S3 のネイティブ API を使うように書き換える計画ですが、その改修には数四半期かかる見込みです。ソリューションアーキテクトは、データの実体を Amazon S3 バケットに移しながら、改修が完了するまでの間はオンプレミスのアプリケーションが SMB 経由で同じデータにアクセスし続けられるようにする必要があります。この要件を満たす構成はどれですか。

解説を読む(正解: D)

Amazon S3 File Gateway は、オンプレミス側に仮想アプライアンスとして配置し、NFS または SMB のファイル共有として見せながら、書き込まれたファイルを 1 対 1 のオブジェクトとして Amazon S3 バケットに格納するハイブリッドストレージサービスです。ローカルにはキャッシュだけを保持し、データの正本は S3 に置かれるため、「実体は S3、アクセスは SMB」という設問の二重要件を同時に満たせます。しかも S3 に格納されたオブジェクトは通常のオブジェクトとして S3 API から直接読み書きできるので、アプリケーション改修が完了したチームから順に S3 ネイティブ API へ切り替え、最後に File Gateway を撤去するという段階的な移行が可能です。Amazon FSx for Windows File Server と DataSync を使う案は、SMB アクセスは維持できますが保存先が FSx であり、共有ストレージに S3 バケットを使うという要件を満たしません。単に S3 バケットへデータをコピーするだけの案は、S3 が SMB プロトコルを話さないため、改修が終わるまでアプリケーションがデータにアクセスできなくなります。AWS MGN でファイルサーバーを EC2 に移行する案は、リフト & シフトとしては成立しますが、データは EC2 にアタッチした EBS 上に残り S3 には配置されず、EC2 のファイルサーバーを運用する手間も残るため要件に合致しません。

この問題の出典(AWS 公式ドキュメント)

例題 3
単一選択
難易度: 標準

オンプレミスの夜間バックアップを S3 へ退避する最小コスト構成

ある損害保険会社は、オンプレミスのデータセンターで契約管理システムのデータベースを運用しており、毎晩およそ 400 GB の全件ダンプをローカルのファイルサーバーに出力しています。同社はこのバックアップを、より耐久性の高い Amazon S3 に保管したいと考えています。データセンターと AWS の間には 10 Gbps の AWS Direct Connect 接続がすでに敷設されています。契約者の個人情報を含むため、保存時と転送時の暗号化が必須です。既存のバックアップジョブはファイル共有への書き込みという形を変えられません。これらの要件を最もコスト効率よく満たすソリューションはどれですか。

解説を読む(正解: A)

Amazon S3 File Gateway は、オンプレミス側に NFS または SMB のファイル共有として見えるゲートウェイを提供し、そこへ書き込まれたファイルをそのまま 1 対 1 で Amazon S3 のオブジェクトとして保存するサービスです。ローカルキャッシュを備えるため書き込み自体は高速に完了し、実データは Direct Connect 経由で非同期に S3 へ転送されます。既存のバックアップジョブはファイル共有へ書き込むだけでよく、ジョブの作りを変える必要がありません。S3 側ではバケットのデフォルト暗号化 (SSE-S3 または SSE-KMS) によって保存時の暗号化が適用され、ゲートウェイと AWS 間の通信は TLS で保護されるため、暗号化要件も満たせます。追加のファイルサーバーを常時稼働させないため、S3 のストレージ料金とゲートウェイの実行環境だけで済み、選択肢の中で最もコスト効率に優れます。選択肢 B と C の Amazon FSx for OpenZFS は、ダンプの受け皿として常時稼働するファイルシステムのプロビジョニング済み容量とスループットに課金され、そのうえで別途 S3 へのバックアップを行う二重構成になるため割高です。とくに選択肢 C のマルチ AZ 構成は、要件に含まれていない可用性のためにさらにコストが増えます。選択肢 D の Volume Gateway は iSCSI のブロックボリュームを提供し、そのデータは AWS が管理する形式のスナップショットとして保存されるため、S3 バケット内で個別のバックアップファイルとして参照・管理することができず、ファイル単位で S3 に保管したいという要件を素直に満たせません。

この問題の出典(AWS 公式ドキュメント)

Amazon S3 File Gateway とよく混同されるサービス

Amazon S3 File Gateway が答えの問題で、誤答の選択肢として並ぶサービス

SAP-C02 の問題プールを実際に集計した結果です。ここに並ぶサービスとの違いを言葉で説明できるようになると、Amazon S3 File Gateway 系の問題を取りこぼしにくくなります。

AWS Storage Gateway

2回

AWS DataSync

2回

Amazon FSx for OpenZFS

2回

1回

Amazon S3 File Gateway の公式ドキュメント

本ページの内容は以下の AWS 公式ドキュメントに基づいています。

SAP-C02 の関連論点

Amazon S3

23問

AWS Migration Hub

12問

Amazon Athena

7問

AWS DMS

7問

AWS IoT Core

7問

Amazon EKS

6問

Amazon Data Firehose

6問

Amazon CloudFront

5問

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Amazon S3 File Gateway を含む全分野の練習問題と本番形式の模擬試験を、日本語の解説つきで収録しています。

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