SnowPro Advanced Data Analyst(ADA-C01)は、Snowflake上でのデータ分析スキルを証明するAdvancedレベルの認定試験です。SQLウィンドウ関数、データモデリング、Snowsightによる可視化、パフォーマンスチューニングなど、実務直結の分析力が問われます。この記事では、2026年最新の出題範囲と各ドメインの対策を詳しく解説します。
Data Analyst試験はSnowPro Advanced認定の一つで、Snowflake上でのデータ分析・レポーティング能力を評価します。SnowPro Core認定を前提条件とし、より専門的なSQL・分析スキルが求められます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 試験コード | ADA-C01 |
| 問題数 | 65問(スコア対象60問+プリテスト5問) |
| 試験時間 | 115分 |
| 合格ライン | 750/1000点 |
| 受験料 | $275 USD |
| 前提条件 | SnowPro Core認定(有効期限内) |
| 試験形式 | 選択式(単一選択・複数選択) |
| 受験方法 | Kryterion テストセンター or オンライン監督 |
公式Study Guideに基づく出題ドメインは以下の通りです。Snowflake SQL Analyticsの比重が最も大きく、全体の35%を占めます。
| ドメイン | 配点比率 | 主要トピック |
|---|---|---|
| Snowflake SQL Analytics | 35% | ウィンドウ関数、CTE、サブクエリ、集約関数 |
| データモデリング & データ品質 | 20% | スター/スノーフレークスキーマ、正規化、QUALIFY句 |
| データ可視化 & レポーティング | 20% | Snowsight Dashboard、チャート設計、フィルター |
| パフォーマンス最適化 | 15% | Query Profile、Clustering Key、Result Cache |
| データガバナンス & セキュリティ | 10% | Row Access Policy、Masking Policy、RBAC |
Data Analyst試験の最重要トピックがSQLウィンドウ関数です。Snowflakeは標準SQL:2003のウィンドウ関数を幅広くサポートしており、試験では実務シナリオに基づいた応用問題が出されます。
3つのランキング関数の違いは頻出中の頻出です。同順位(タイ)が発生した場合の番号の振られ方を正確に理解する必要があります。ROW_NUMBERは常に一意の連番、RANKは同順位に同じ番号を振り次の番号をスキップ、DENSE_RANKは同順位に同じ番号を振るがスキップしません。
-- 売上ランキングの3関数比較
SELECT
salesperson,
revenue,
ROW_NUMBER() OVER (ORDER BY revenue DESC) AS row_num,
RANK() OVER (ORDER BY revenue DESC) AS rank_val,
DENSE_RANK() OVER (ORDER BY revenue DESC) AS dense_rank_val
FROM sales_summary;LEAD(次の行)とLAG(前の行)は、前月比較や日次変動の計算で多用されます。第2引数でオフセット、第3引数でデフォルト値を指定できる点が試験で問われます。
-- 月次売上の前月比を計算
SELECT
month_date,
monthly_revenue,
LAG(monthly_revenue, 1, 0) OVER (ORDER BY month_date) AS prev_month,
monthly_revenue - LAG(monthly_revenue, 1, 0) OVER (ORDER BY month_date) AS mom_change
FROM monthly_sales;ウィンドウフレーム句は上級者向けのトピックですが、Data Analyst試験では避けて通れません。累積合計(Running Sum)や移動平均(Moving Average)の実装に必要です。ROWS BETWEENは物理的な行数、RANGE BETWEENは論理的な値の範囲を指定する違いを押さえましょう。
-- 直近3か月の移動平均
SELECT
month_date,
monthly_revenue,
AVG(monthly_revenue) OVER (
ORDER BY month_date
ROWS BETWEEN 2 PRECEDING AND CURRENT ROW
) AS moving_avg_3m
FROM monthly_sales;QUALIFY句はSnowflakeが早期から実装した構文で、ウィンドウ関数の結果をWHERE句のようにフィルタリングできます。サブクエリやCTEで囲む必要がないため、SQLが簡潔になります。試験ではQUALIFYの実行順序(WHERE → GROUP BY → HAVING → QUALIFY)が問われます。
-- 各部門の売上トップ3を取得(QUALIFYで直接フィルタ)
SELECT
department,
salesperson,
revenue,
RANK() OVER (PARTITION BY department ORDER BY revenue DESC) AS dept_rank
FROM sales_detail
QUALIFY dept_rank <= 3;Data Analyst試験では、分析向けデータモデルの設計判断が問われます。Snowflakeは列指向ストレージのため、正規化の度合いがクエリパフォーマンスに直結します。
Snowsightはsnowflakeのネイティブ可視化ツールで、SQLワークシートからダッシュボードを直接構築できます。試験では以下のポイントが問われます。
Data Analyst試験ではクエリの高速化手法も問われます。特にQuery Profileの読み方は必須です。
Snowflakeは同一クエリの結果を24時間キャッシュします。Warehouseを消費せずに結果を返すため、レポーティングクエリの高速化に有効です。ただし、基となるデータが更新されるとキャッシュは無効化されます。USE_CACHED_RESULT = FALSEセッションパラメータでキャッシュを無効にできます。
分析者が扱うデータには個人情報が含まれることが多く、ガバナンス機能の理解は必須です。
Data Analyst試験はSQL力が直結するため、座学だけでなく実際にクエリを書く練習が不可欠です。
SnowPro Advanced: Data Analyst
問題 1
Snowflakeで各部門ごとの売上トップ1のみを取得するSQLとして最も適切なものはどれですか?
正解: A
QUALIFY句はウィンドウ関数の結果を直接フィルタリングできるSnowflake対応の構文です。Bは誤りでWHERE句ではウィンドウ関数を使用できません。CはRANK()をHAVINGで使えません。Dは全体の1件しか返しません。
SnowPro Advanced Data Analyst試験の前提条件はありますか?
SnowPro Core認定(COF-C02以降)を保有していることが受験の前提条件です。Core未取得の状態ではWebassessorで受験登録ができません。Core取得後、2〜3か月のデータ分析実務経験を積んでからAdvanced Data Analystに挑戦するのが一般的なルートです。
ウィンドウ関数はどの程度の深さで出題されますか?
ROW_NUMBER・RANK・DENSE_RANKの違いはもちろん、LEAD/LAGによる前後行比較、NTILE による分位分割、さらにFRAME句(ROWS BETWEEN / RANGE BETWEEN)の挙動の違いまで問われます。特にRUNNING SUM(累積合計)をFRAME句で実現するパターンは頻出です。
Data Analyst試験とData Engineer試験の違いは何ですか?
Data Analyst試験はSQLによるデータ分析・可視化・レポーティングが中心で、ウィンドウ関数やSnowsight Dashboardの活用が問われます。一方Data Engineer試験はSnowpipe・Streams・Tasks・ELTパイプラインなどのデータ統合・変換が中心です。学習すべきSQL構文の方向性が大きく異なります。
NicheeLab編集部
データエンジニアリング・クラウド資格の専門家。Databricks・Snowflake等の認定資格を保有し、実務経験に基づいた問題作成・解説を行っています。NicheeLab運営。
Snowflake資格一覧|全11試験(SnowPro)の難易度・費用
Snowflake認定資格(SnowPro)全11試験の一覧・難易度・費用・出題範囲を徹底解説。...
Snowflake試験の難易度ランキング|全11資格を徹底比較
Snowflake(SnowPro)認定全11試験の難易度をランキング形式で比較。学習時間・合格に必要なスキルから分析。...
Snowflake資格の勉強方法|効率的な学習ルートと合格のコツ
Snowflake認定資格(SnowPro)に最短で合格するための勉強方法。公式リソース・学習スケジュールを徹底ガイド。...
SnowPro Core試験完全解説|出題範囲・問題例・合格戦略
SnowPro Core Certification(COF-C03)を徹底解説。出題範囲・100問の試験形式・合格ライ...
SnowPro Platform Associate完全解説|入門試験の攻略
SnowPro Associate: Platform Certification(SOL-C01)を徹底解説。最も簡単...