SnowPro Specialty: Generative AI(SGA-C01)は、2025年に新設されたSnowflake初のAI特化認定試験です。 Cortex AI、LLM Functions、Vector Search、RAGパターンなど、Snowflake上での生成AI活用スキルを証明します。 この記事では出題ドメインの詳細と各技術の対策ポイントを解説します。
Gen AI Specialty試験はSnowflakeプラットフォーム上での生成AI・LLMの活用能力を認定するSpecialtyレベルの試験です。 Snowflakeが急速に拡充しているCortex AIエコシステムの知識が問われます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 試験コード | SGA-C01 |
| 問題数 | 65問(スコア対象60問+プリテスト5問) |
| 試験時間 | 115分 |
| 合格ライン | 750/1000点 |
| 受験料 | $275 USD |
| 前提条件 | SnowPro Core認定(推奨、必須ではない) |
| 試験形式 | 選択式(単一選択・複数選択) |
| 受験方法 | Kryterion テストセンター or オンライン監督 |
| ドメイン | 配点比率 | 主要トピック |
|---|---|---|
| Cortex AI Foundations | 25% | Cortex LLM Functions、モデル選択、プロンプトエンジニアリング |
| Vector Search & Embeddings | 20% | Cortex Search、Embedding関数、類似度検索 |
| RAG Architecture | 20% | RAGパイプライン設計、チャンク戦略、コンテキスト管理 |
| Cortex Analyst & Applications | 20% | 自然言語→SQL、Streamlit in Snowflake、アプリ構築 |
| Governance & Security for AI | 15% | AI利用のガバナンス、データプライバシー、モデル監査 |
Cortex LLM Functionsは、Snowflake内でLLMを直接呼び出すSQL関数群です。 外部APIキーや追加インフラが不要で、Snowflakeのガバナンス下でLLMを利用できる点が最大の特徴です。
最も基本的なLLM呼び出し関数です。モデル名とプロンプトを引数に取り、テキスト生成結果を返します。
-- Cortex COMPLETEの基本呼び出し
SELECT SNOWFLAKE.CORTEX.COMPLETE(
'mistral-large2',
'Snowflakeのマイクロパーティションの利点を3つ挙げてください'
) AS llm_response;
-- テーブルデータに対してバッチ処理
SELECT
product_name,
SNOWFLAKE.CORTEX.COMPLETE(
'mistral-large2',
CONCAT('以下の商品レビューを要約してください: ', review_text)
) AS review_summary
FROM product_reviews
LIMIT 100;COMPLETE以外に、特定タスクに最適化された関数が用意されています。試験ではCOMPLETEとの使い分け判断が問われます。
Cortex Searchは、テキストデータに対するセマンティック検索(意味検索)をSnowflake内で実現する機能です。 従来のキーワード検索(LIKE / CONTAINS)では捉えられない意味的な類似性を発見できます。
テキストをベクトル(768次元の数値配列)に変換する関数です。このベクトルをVECTOR型の列に格納し、コサイン類似度で検索します。
-- テキストのベクトル化と格納
CREATE TABLE knowledge_base (
doc_id INT,
content VARCHAR,
content_vector VECTOR(FLOAT, 768)
);
INSERT INTO knowledge_base
SELECT
doc_id,
content,
SNOWFLAKE.CORTEX.EMBED_TEXT_768('e5-base-v2', content) AS content_vector
FROM raw_documents;-- コサイン類似度によるセマンティック検索
SELECT
doc_id,
content,
VECTOR_COSINE_SIMILARITY(
content_vector,
SNOWFLAKE.CORTEX.EMBED_TEXT_768('e5-base-v2', 'Snowflakeの料金体系')
) AS similarity_score
FROM knowledge_base
ORDER BY similarity_score DESC
LIMIT 5;RAG(Retrieval-Augmented Generation)は、LLMにドメイン固有の知識を与えるアーキテクチャパターンです。 Gen AI試験では、Snowflake上でのRAG実装が重点的に出題されます。
Cortex Search Serviceを使うと、手動でEmbedding→Vector格納→類似度検索のパイプラインを構築する代わりに、 マネージドなセマンティック検索エンドポイントが提供されます。インデックスの自動更新やハイブリッド検索(キーワード+セマンティック)にも対応します。
-- Cortex Search Serviceの作成
CREATE CORTEX SEARCH SERVICE product_search
ON content
WAREHOUSE = compute_wh
TARGET_LAG = '1 hour'
AS (
SELECT product_id, content, category
FROM product_docs
);Cortex Analystは、自然言語の質問をSQLに変換し、Snowflakeデータに対して回答を生成する機能です。 試験ではSemantic Modelの定義方法と、Cortex Analystの制約(DDLは生成しない等)が問われます。
Streamlit in Snowflake(SiS)は、Snowflake内でPython Streamlitアプリを実行する機能です。 Gen AI試験では、SiSを使ったチャットボットやRAGアプリの構築パターンが出題されます。
生成AIの業務活用にはガバナンスが不可欠です。試験ではSnowflake固有のAIガバナンス機能が問われます。
SnowPro Specialty: Gen AI
問題 1
Snowflake上でRAG(Retrieval-Augmented Generation)パイプラインを構築する際、ドキュメントのベクトル化に使用する関数として最も適切なものはどれですか?
正解: A
EMBED_TEXT_768はテキストを768次元のベクトルに変換する関数で、RAGパイプラインの検索(Retrieval)フェーズに必要です。COMPLETEはテキスト生成、SUMMARIZEは要約、TRANSLATEは翻訳の関数であり、ベクトル化には使用しません。
SnowPro Specialty Gen AI試験にPythonのコーディング問題はありますか?
コードを直接記述する問題はありませんが、Snowpark PythonやStreamlitのコードスニペットを読んで正しい動作を選ぶ問題は出題されます。特にSnowpark ML(snowflake.ml)のAPIやCortex LLM Functionsの呼び出し構文を理解しておく必要があります。
Cortex AIの機能はどのEditionで利用できますか?
Cortex LLM Functions(COMPLETE / SUMMARIZE / TRANSLATE等)はEnterprise Edition以上で利用可能です。Cortex Search(ベクトル検索)とCortex Analyst(自然言語→SQL)も同様にEnterprise以上が必要です。試験ではEdition要件を問う問題が出るため、Standard Editionとの機能差を整理しておきましょう。
RAGパターンの出題はどの程度の深さですか?
Retrieval-Augmented Generation(RAG)の概念理解に加え、Snowflake上での実装パターンが問われます。具体的には、Cortex Searchでベクトル検索を行い、取得したコンテキストをCortex COMPLETE関数のプロンプトに埋め込む流れです。Embeddingモデルの選択(e5-base-v2等)やチャンクサイズの影響も出題範囲です。
NicheeLab編集部
データエンジニアリング・クラウド資格の専門家。Databricks・Snowflake等の認定資格を保有し、実務経験に基づいた問題作成・解説を行っています。NicheeLab運営。
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