Snowflake

Snowflake試験の問題例|Core・Associate・Advanced全レベル

2026-03-26
更新: 2026-03-27
NicheeLab編集部

Snowflake(SnowPro)認定試験を受験するにあたって、実際にどんな問題が出るのかを事前に把握しておくことは合格への最短ルートです。この記事では、Core・Associate・Advancedの各レベルから出題形式ごとのサンプル問題を掲載し、詳細な解答解説とともに紹介します。

4択問題・複数選択問題・SQL構文問題それぞれの攻略ポイントを理解し、本番に向けた実力チェックに活用してください。

出題形式の全体像

出題形式比率特徴攻略ポイント
4択問題(Single Choice)65〜70%正解は1つ消去法で2択に絞る
複数選択(Multiple Select)25〜30%正解数が明示される確実な選択肢から固める
True/False・SQL構文5〜10%正誤判断またはSQL選択SQL構文を正確に暗記

SnowPro Core の問題例

SnowPro Core(COF-C03)はSnowflakeのアーキテクチャ・セキュリティ・パフォーマンス・データ保護を幅広く問う100問の試験です。以下の3問で出題傾向を確認しましょう。

Core - アーキテクチャ

問題 1

Snowflakeの三層アーキテクチャにおいて、Cloud Services Layerが担当する機能はどれですか?(2つ選べ)

  1. クエリの最適化とメタデータの管理
  2. テーブルデータのマイクロパーティションへの物理的な格納
  3. ユーザー認証とアクセス制御の処理
  4. Virtual Warehouseによるクエリの並列実行

正解: A, C

Cloud Services Layerはクエリのパース・最適化・メタデータ管理(A)と、ユーザー認証・RBAC・アクセス制御(C)を担当するSnowflakeの「頭脳」です。選択肢Bのデータの物理格納はStorage Layer(クラウドオブジェクトストレージ上のマイクロパーティション)の役割です。選択肢DのクエリのCompute処理はCompute Layer(Virtual Warehouse)の役割です。Cloud Services Layerの利用料は通常無料ですが、1日あたりの使用量が全コンピュート使用量の10%を超えた場合のみ課金対象になります。

Core - Virtual Warehouse

問題 2

SnowflakeのマルチクラスターWarehouseについて、正しい説明はどれですか?

  1. Standard Editionで利用可能であり、追加費用なしでクラスター数を増やせる
  2. Auto-scalingモードでは同時実行クエリの増加に応じてクラスター数が自動的に増減する
  3. クラスター数を増やすと個別クエリの実行速度が向上する
  4. Maximizedモードでは全クラスターが24時間365日常に稼働し続ける

正解: B

マルチクラスターWarehouseのAuto-scalingモードでは、キューに待機しているクエリ数が増加するとクラスター数が自動でスケールアウトし、クエリ負荷が減少するとスケールインします(B:正解)。これにより同時実行性(concurrency)の問題を解決します。選択肢Aは誤りで、マルチクラスターはEnterprise以上のエディションで利用可能です。選択肢Cも誤りで、クラスター数の増加は同時実行クエリへの対応力を高めるものであり、個別クエリの速度向上にはWarehouseサイズのスケールアップが有効です。選択肢DのMaximizedモードでは設定されたクラスター数が起動しますが、Warehouseの自動サスペンド設定は適用されるため「常時稼働」とは限りません。

Core - Time Travel

問題 3

SnowflakeのTime Travel機能を使用して30日前のテーブル「sales」のデータを参照するSQLとして正しいものはどれですか?

  1. SELECT * FROM sales AT(OFFSET => -30*24*60*60)
  2. SELECT * FROM sales AT(TIMESTAMP => DATEADD(day, -30, CURRENT_TIMESTAMP()))
  3. SELECT * FROM sales BEFORE(DAYS => 30)
  4. SELECT * FROM sales TRAVEL TO 30 DAYS AGO

正解: B

Time TravelではAT句またはBEFORE句で過去の時点を指定します。TIMESTAMP指定の場合はAT(TIMESTAMP => <タイムスタンプ>)の構文を使い、30日前のタイムスタンプをDATEADD(day, -30, CURRENT_TIMESTAMP())で算出します(B:正解)。選択肢AのOFFSETは秒単位の差分指定ですが、計算式が不正確です(正しくは -30*86400 を直接数値で渡す)。選択肢Cの「DAYS => 30」は有効なTime Travel構文ではありません。選択肢Dの「TRAVEL TO」はSnowflakeに存在しない構文です。30日前のデータにアクセスするにはEnterprise以上のエディションかつDATA_RETENTION_TIME_IN_DAYSが30以上に設定されている必要があります。

Platform Associate の問題例

Platform Associate(SOL-C01)は40問・65分の入門試験です。Snowflakeの基本概念を正確に理解しているかが問われます。

Associate - ロール階層

問題 4

Snowflakeのシステム定義ロールの中で、最も広い権限を持ちアカウント全体の管理を行うロールはどれですか?

  1. SYSADMIN
  2. SECURITYADMIN
  3. ACCOUNTADMIN
  4. USERADMIN

正解: C

ACCOUNTADMINはSnowflakeのシステム定義ロールの最上位に位置し、SYSADMINとSECURITYADMINの権限を兼ね備えています。データベース・Warehouse・ユーザー・ロール・セキュリティ設定のすべてを管理できます。SYSADMINはデータベースとWarehouseの作成・管理、SECURITYADMINはロール・権限・ユーザーのセキュリティ管理、USERADMINはユーザーとロールの作成に特化しています。日常業務ではACCOUNTADMINの使用を最小限に抑え、SYSADMINやカスタムロールを使用するのがSnowflakeのベストプラクティスです。

Advanced (Architect) の問題例

SnowPro Advanced: Architectはアーキテクチャ設計・最適化・ガバナンスの高度な知識を問う上級試験です。Core合格が前提条件で、設計判断やトレードオフの評価が求められます。

Advanced Architect - データシェアリング設計

問題 5

Snowflakeアカウントを持たない外部パートナーにSecure Data Sharingでデータを共有する場合、最も適切な設計はどれですか?

  1. COPY INTOでデータをS3にエクスポートしパートナーにS3アクセス権を付与する
  2. Reader Accountを作成しパートナーがSnowflakeアカウントなしで共有データにアクセスできるようにする
  3. パートナーにSnowflake Enterprise契約を購入してもらいDirect Sharingを設定する
  4. Snowflake Marketplaceにパブリックリスティングとして公開する

正解: B

Snowflakeアカウントを持たない外部パートナーにデータを共有する場合、Reader Accountが最適な設計です。Reader Accountはデータプロバイダーが作成・管理するアカウントで、パートナーはSnowflake契約なしで共有データにSQLクエリを実行できます。Reader AccountのCompute費用はプロバイダーが負担します。ファイルエクスポート方式(A)はデータの鮮度・セキュリティの面でSecure Data Sharingに劣ります。Enterprise契約の強制(C)はパートナーへの不要なコスト負担です。パブリックリスティング(D)は特定パートナーへの限定共有には不適切です。

SQL構文問題の例

SnowPro試験ではSQL構文の正確な理解を問う問題も出題されます。COPY INTO・FLATTEN・GRANT/REVOKE・半構造化データ処理のSQL構文は頻出です。

SQL - FLATTEN & 半構造化データ

問題 6

VARIANT型カラム「data」に格納されたJSON配列を行に展開するSQLとして正しいものはどれですか? テーブル: events (id INT, data VARIANT) data列: [{"type":"click","page":"home"},{"type":"view","page":"product"}]

  1. SELECT id, f.value:type, f.value:page FROM events, TABLE(FLATTEN(input => data)) f
  2. SELECT id, UNNEST(data) FROM events
  3. SELECT id, EXPLODE(data) FROM events
  4. SELECT id, JSON_EXTRACT(data, '$.type') FROM events

正解: A

SnowflakeでVARIANT型の配列やオブジェクトを行に展開するにはFLATTEN関数をTABLE関数と組み合わせて使用します。TABLE(FLATTEN(input => data))で配列を行に展開し、展開された各要素にはf.valueでアクセスします。JSONキーへのアクセスにはコロン記法(f.value:type)を使用するのがSnowflake固有の構文です。UNNESTはPostgreSQL/BigQueryの関数(B)、EXPLODEはSpark SQLの関数(C)、JSON_EXTRACTはMySQL/BigQueryの関数(D)であり、いずれもSnowflakeでは使用できません。Snowflakeではコロン記法またはGET_PATH関数で半構造化データにアクセスします。

問題を解くコツ

消去法を徹底活用する

SnowPro試験の4択問題では、明らかに誤りの選択肢が1〜2個含まれるケースが多いです。まず「Standard Editionで利用可能」(実際はEnterprise以上)や「〜は存在しない構文」など確実に誤りの選択肢を除外し、残った2択で判断する戦略が有効です。エディション制限の正確な知識は消去法の強力な武器になります。

エディション別機能を暗記する

Time Travel最大保持期間(Standard: 1日 / Enterprise+: 90日)、マルチクラスターWarehouse(Enterprise+)、Column-level Security(Enterprise+)、Tri-Secret Secure(Business Critical+)、AWS PrivateLink(Business Critical+)など、エディション別の機能対応表を作成して暗記しておくと、多くの問題で即座に正誤判断が可能になります。

「最も適切な」選択肢を選ぶ

SnowPro試験では、技術的に複数の選択肢が正しい場合があります。その場合はSnowflakeのベストプラクティスに最も沿った回答を選んでください。たとえば「ACCOUNTADMINでWarehouseを作成」と「SYSADMINでWarehouseを作成」はどちらも可能ですが、最小権限の原則に基づきSYSADMINが正解です。

時間配分の2パス戦略

Core試験は100問・115分(1問あたり約70秒)です。迷った問題にはフラグを立てて即スキップし、第1パスで全問に目を通す(60〜70分)、第2パスでフラグ付きの問題に戻る(30〜40分)、最後に見直し(10分)の3段階で進めましょう。Platform Associateは40問・65分で比較的余裕がありますが、見直し時間は確保してください。

よくある質問(FAQ)

Snowflake試験にはどんな出題形式がありますか?

SnowPro試験の出題形式は主に3種類です。4択問題(Single Choice)が全体の約65〜70%で最も多く、複数選択問題(Multiple Select / Select 2・Select 3)が約25〜30%、True/False型問題やSQL構文問題が約5%を占めます。Databricks試験と異なりコードスニペットの読解問題の比率は低く、概念理解・アーキテクチャ比較・ベストプラクティスの判断を問う問題が中心です。ただしCOPY INTO・CREATE STAGE・GRANT/REVOKE・Time Travel関連のSQL構文は正確に覚えておく必要があります。

サンプル問題だけで合格できますか?

サンプル問題だけでの合格は難しいです。サンプル問題は出題形式の把握や弱点ドメインの発見には有効ですが、SnowPro Coreは100問・6ドメインという広い出題範囲を持つため、サンプル問題(5〜15問程度)だけではカバーしきれません。Snowflake公式ドキュメントでの概念学習、30日無料トライアルでのハンズオン、問題集(200〜400問)での反復演習を組み合わせた総合的な学習が合格には必要です。サンプル問題は学習の入口として活用してください。

複数選択問題では正解数が表示されますか?

はい、SnowPro試験の複数選択問題では「Select 2」「Select 3」のように正解数が問題文に明示されます。指定された数より多く選択することはできない仕組みです。部分点はなく、すべて正しく選択した場合のみ正解として得点されます。SnowPro Coreでは複数選択問題が全体の約25〜30%を占めるため、この形式への慣れが合否に直結します。消去法を活用し、明らかに誤りの選択肢を先に除外してから回答するのが効果的です。

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この記事の著者

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データエンジニアリング・クラウド資格の専門家。Databricks・Snowflake等の認定資格を保有し、実務経験に基づいた問題作成・解説を行っています。NicheeLab運営。


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