第 0 部 第 8 章 読了目安 5 分無料・登録不要
クラウドは「使った分だけ払う」と言われます。だいたい合っていますが、止めても止まらないものがあります。ここを知らないと請求書で驚きます。
この章で学ぶこと
第 1 章で、クラウドは使った時間だけ払う形だと書きました。だいたい合っていますが、「使った」が何を指すかは 1 つではありません。
| 何に対して | 数え方 | 例 |
|---|---|---|
| 動かした時間 | 起動していた秒数・時間 | 仮想マシン |
| 置いてある量 | 月あたりの平均容量 | ディスク、オブジェクトストレージ |
| 出ていったデータ | 外へ送った量 | 利用者へ返したページや画像 |
| 実行した回数 | 処理を呼んだ回数 | 短い処理を都度動かす仕組み |
| 確保しているぶん | 取り置いている間ずっと | 使っていない住所、未接続のディスク |
表 8-1 課金の数え方は 5 つに分けられる
最初の 1 つだけを見ていると、請求書で驚きます。止めたはずなのに減らない、という状況のほとんどは、残りの 4 つが効いています。
入ってくるぶんは無料が多い
データが外へ出ていくぶんには課金され、入ってくるぶんは無料、というのが一般的です。大量のデータを預けること自体は安く、それを何度も取り出して外へ配るほうが高くつくという形になっています。
確認 — 穴あけ 1 問
0 / 1
空欄を押すと選択肢が出ます。間違えても減点はありません。
一般に、データが ぶんに対して転送量の課金がかかる。
ここがいちばん誤解されるところです。仮想マシンを止めても、料金が全部止まるわけではありません。
止まるのは、動かした時間に対する課金だけです。残りは「自分のために取り置かれている」ことへの課金なので、消すまで止まりません。
止め方が 2 つある
画面の「停止」には、割り当てを解除するものと、OS を落とすだけで割り当てが残るものがあります。後者だと動かした時間の課金すら止まりません。「止めたのに課金されている」の原因の多くがこれです。試験でも繰り返し問われます。
検証のために作ったものを消し忘れる、というのも典型です。作るのが数分で終わるぶん、増えやすく、増えたことに気づきにくい。これはクラウドの性質と裏表の関係にあります。
確認 — 穴あけ 1 問
0 / 1
空欄を押すと選択肢が出ます。間違えても減点はありません。
仮想マシンを止めても、 に対する課金は続く。
安くする方向は 3 つしかありません。順に効きます。
| 払い方 | 向いているもの | 注意 |
|---|---|---|
| そのまま(従量課金) | 量が読めないもの、検証 | いちばん高いが縛りが無い |
| 長期利用の割引 | ずっと動かし続けるもの | 途中でやめても約束したぶんは払う |
| 余り枠の利用 | 途中で止まっても困らない処理 | 取り上げられることがある |
表 8-2 払い方を変える前に、まず消すこと
順番が大事です。要らないものを残したまま割引を買うと、要らないものを安く買い続けることになります。消す、合わせる、それから払い方、の順で見ます。
決めた金額に近づいたら知らせる、という設定があります。予算アラートと呼びます。ただし、これは知らせるだけです。
予算を設定してもリソースは止まらない
超えても自動で止めてはくれません。 通知が飛ぶだけです。本当に止めたいなら、通知をきっかけに自分で止める仕組みを別に作ることになります。「予算を設定すれば使いすぎを防げる」は、試験では誤りとして扱われます。
これで第 0 部は終わりです。クラウドが何で、何を借りていて、どこに置かれ、どうつながり、データがどんな形で、壊れたらどうして、誰が何をしてよくて、いくらかかるのか。ここまでが、資格の範囲に入る前の土台になります。
確認 — 穴あけ 2 問
0 / 2
空欄を押すと選択肢が出ます。間違えても減点はありません。
予算に決めた金額を超えたとき、クラウドは 。
費用を下げるときは、割引を買う前にまず ことから始める。
この章のまとめ
この章で扱わなかったこと
料金表の数字 / 各社の割引プランの比較 / 見積もりツールの使い方
これらは資格の範囲に入ってから扱います(コスト管理の章)。
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ここから先は、試験の範囲に入ります
第 0 部で出てきた考え方が、製品ごとにどういう名前と設定になっているかを見ていきます。
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全 15 章・図つき
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全 16 章